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 九州ラグビー協会メディカル安全対策合同総会2026
投稿:院長

先日、九州ラグビーフットボール協会のメディカル委員会と安全対策委員会の合同総会に出席してきました。

「なぜ歯医者がラグビーの会議に?」と思われるかもしれませんが、実はラグビーのような激しい「コリジョンスポーツ(衝突するスポーツ)」において、マウスガードによる保護は、脳振盪の予防や口腔領域のケガを防ぐために非常に重要な役割を担っているのです。

今回の会議では、ラグビー現場での医療サポートや脳振盪への対応など、選手の安全を守るための熱い議論が交わされました。その中でも、私が一番驚かされたトピックが『一酸化炭素(CO)を使用したドーピング』についてです。


猛毒のはずが「ドーピング」に?

一酸化炭素といえば、火災や不完全燃焼による「中毒」を連想する恐ろしいガスのイメージですよね。
本来、体に害を及ぼすはずのこの物質が、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)によって新たに禁止対象となりました。

一体なぜ、わざわざ一酸化炭素を吸う選手がいるのでしょうか?

その仕組みは「疑似的な高地トレーニング」

一酸化炭素をあえて微量に吸入することで、血液中のヘモグロビンと結びつき、一時的に体が酸欠状態になります。すると体は「酸素が足りない!」と勘違いし、酸素を運ぶ赤血球を増やすホルモン(エリスロポエチン)を分泌します。


これによって、結果的に持久力が向上してしまうのです。いわば、機械を使って人工的に「高地トレーニング」と同じ状態を作り出すわけですが、当然ながら一酸化炭素は猛毒です。一歩間違えれば命に関わる極めて危険な行為であり、スポーツの精神にも反します。

 

私が会議で改めて感じたのは、「安全があってこそのスポーツ」だということです。
歯科医師として、精密なマウスガードの製作を通じて選手の脳や歯を守ることはもちろん、ラグビー界が取り組んでいる「安全への情熱」を日々の診療にも活かしていきたいと思います。
スポーツをされている方、これから始めようという方は、是非、「口の安全」についても気軽にご相談ください。


2026年3月23日(月)

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